彼氏持ちのKさんと不倫した話4

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ずっと貸していた本も持ってきたのを見て、改めて今日が最後なんだと認識する。

夕飯を食べながら雑談する間、Kさんは寂しそう、というよりは疲れたような浮かない顔をしていた。

Kさん「あ~、土日も会社のイベントだったし、今週疲れたよ。でも昨日は特に疲れた~。」

俺「残業だったんですか?」

K「夜中まで、っていうのは合ってるんだけど・・・う~ん。俺くん口堅いし、相談含めて話しちゃおうかな」

ん?何があったんだ?

Kさん「同じ部署の男先輩から恋愛相談されたんだけど、その人は妻子持ち。

んで、3年間不倫してるんだって。

その相手が私の友達でさ・・・。

友達の子が異動で遠距離になってから、その子が音信不通になって、家族を棄ててもいいから迎えにいきたいんだって。

子どもが居るのに束縛するまでにその子のこと愛してるから、友達も絶対重いはずなんだけどさ」

ちょ、ちょっと待ってくれ。

いきなりもうKさんの気持ちが分からん。

重い相談を夜中までされてクタクタな気持ちは分かるが、なぜそんな”不倫”の話題を俺に話すのだ?

確かに俺たちは今まで、お互いの核心部分は「まるでなかったこと」のように触れずに振舞いあっているが、どうしてその話題を??

これは”不倫はいけない事だし私も気持ちは一緒。

そして俺に対しても同じ考えです”と試しているのだろうか??

とにかく何か話を返さないといけない。

俺は自分の立場は一旦置いて、あくまで客観的に一般論を返すようにした。

俺「大きな子どももいる立場なのに、それって節操が無いですね。それに具体的なエピソード聞いてると、確かに男の気持ちは重いです」

Kさん「そうだよね。でもいろんな束縛の具体例は、昔の私に似てるかなあって」俺「えーと、否定しません(笑)」Kさん「否定しなさいよ!(笑)」

雰囲気は何とか笑える流れに切り返したものの、こんな話題が出されるのは、もう俺に対して過ちは犯さないという念押しなのだろうか。

それとも純粋に頼れる相手として、別腹な気持ちで俺に相談しているだけなのだろうか。

どちらにしろこんなフレーズが飛び交う夜。

俺はもうHのことなど諦めて捨て去って、最後の時間を有意義に過ごすように集中していた。

とにかく話題を切り替えるために、俺はKさんに紙の束を渡した。これまでアドバイスをググっていたHPのまとめだ。

俺がこの数ヶ月聞かされていた、Kさんと彼氏さんとの交際の悩みをもとに、今後のKさんのために残すアドバイスをまとめていたのだ。

そりゃ彼氏さんには嫉妬しているが、俺は既婚者だし、居なくなる人間。

だからKさんの幸せを願うなら、切なくても二人をくっつけることだ。

しかし、これを解説している最中にKさんの携帯が鳴る。

さっきの女友達からメールが来たのだ。

Kさん「ごっ、ごめんね!せっかくの夜なのに」

と言いつつ、メールにせっせと返信を始めるKさん。

人の心配をせずにはいられないKさんだから仕方が無いのだが、さすがに今夜だけは俺のことに集中してほしい・・・。

俺「じゃあメール返信する間、風呂入りましょうよ。そのあと、渡したいものがあるんです」

Kさん「本当にごめんね!・・・って、まだ何かあるの!?私もらい過ぎだよ!」

とにかくメールは完結してもらって、その上でKさんの気持ちを切り替えさせるために、もう手紙を渡すしかないと思っていた。

そして順番に風呂に入り、俺はKさんの前に手紙・・・ではなくてブーケを差し出した。

「これまでの感謝の気持ちです」

“どんな女性も喜ぶプレゼントは花束”は鉄則だし、手紙の効果を上げたかった俺は近くの花屋で気に入ったブーケを用意していた。

「わあ・・・ありがとう。良い匂いだね」

Kさんも例に漏れず喜んでくれている。

ただ、期待していたほどではなさそうだった。

そして、

「ただ、それだけじゃ気持ち乗せきれなかったんで・・・手紙書きました」

と言って俺は手紙を差し出した。

「う、ウソ!?私、手紙なんて授業中の暗号やりとりぐらいしか書いたことないのに」

Kさんはそう言って驚いている。

そして、Kさんが俺の手紙を開いた。

俺の気持ちは届くのだろうか。

気が気じゃなくて俺はKさんとは反対側の天井らへんを見上げていた。

今日はいろんな事が裏目に出てる。

それにKさんもだいぶ酔ってるし、俺は字が汚いし、この手紙も功を奏さないのではないだろうか。

沈黙が続き、相変わらず天井を見上げる俺。

うまくいかない気がしたまま数分が経った。

その時。鼻水をすする音が部屋に何度も響いた。

俺は勇気を出してKさんを見た。

するとKさんは壁に背中を預けて、下を向いて大号泣していた。

「えぐっ、えぐっ、ふえぇ・・・ティッシュ・・・」

Kさんはもう言葉にならない状態で泣きじゃくっていた。

気持ちは無事に届いたようだ。

俺はティッシュをKさんに渡しながら横に寄り添い、慰めるようにKさんの頭を撫でた。

俺「頑張ってくださいね。Kさんならもうひとりでも大丈夫だし、何かあれば連絡くれていいですから」

Kさん「ありがとう・・・」

俺は手紙の内容を思い出しながら、肩を抱きながら、頭を撫でながら、話し続ける。

俺「こっちからも、たまにメールして良いですか?」

Kさん「うん・・・」

俺「でも、寂しいですね。お別れするの」

Kさん「うん・・・」

何か抑えていた感情が決壊したのだろうか。

Kさんはうつむいたまま、

「うん」

しか言えなくなっていた。

もう、元気出して下さいよ!じゃないと俺、お別れできないじゃないですか」

と、元気づけるようにKさんをぐいっと引っ張ってみた。

するとKさんは、糸が切れたようにドサッと俺の胸の中に入ってきた。

そのまままた泣き出す。

俺は無言でKさんを抱きかかえ、頭を撫でて慰めつづけていたが、Kさんは泣き続ける。だんだん俺も切なくなってきた。

「・・・ね?離れたって、いつでも連絡できますから」

俺はKさんを起こし、横で顔と顔を寄り添うように、頭を合わせながら話した。

「うん・・・」

横目で見たが、切なそうに落ち込むKさん。

くっつきあう顔と顔。

早くなる鼓動。

俺「元気出して下さいよ。じゃないと、そうじゃないと・・・」

もう、こちらの切なさも限界だった。

背の低いKさんのうつむく顔に俺は頭を滑り込ませ、唇と唇を重ねた。

前回は俺のアプローチを拒んだKさん。

そしてさっきは不倫を否定したはずのKさん。

だけど今、俺とのキスは逃げずに、むしろ受け止めている。

口を離し、少し間を置いては、またキスをする。

それを何度か繰り返していた。

Kさんはずっと壁にもたれ掛りながら応えてくれていた。

何度目のキスだっただろうか。

ふと目が合い、見つめ合う。

するとあっという間に、抑えなきゃいけない気持ちがこみ上げてきた。

彼女の心を縛らないため、彼女との友達関係を壊さないため、一生言わないつもりだった気持ち。

それが抑えられずにこぼれ出た。

「一生隠し通すつもりでしたけど・・・。俺・・・Kさんが好きです」

「間違ってるのは分かってるんです。もちろん最初はそんな気なんて全く無かったし。だけどKさんの相談に乗るうちにKさんの良いところをたくさん知って、そんなときにKさんが身を委ねてくれて・・・」

うつむくKさんに俺は必死に話す。

「嬉しかったんです。それで好きになってしまって。だけど、Kさんに突き放されて(>>254)、Kさんは気持ち切替えたんだろうなって」

俺は、Kさんは切替えているのに、こっちがズルズルと引きずって告白までして、申し訳ない気持ちだった。

しかし、Kさんが口を開いた。

「突き放してなんか・・・ないですよ。でも、ああ言うしかないじゃないですか・・・」

え、じゃあKさんはあっさりと気持ちを切替えたんじゃなくて、今までずっと気持ちを押し殺していただけ・・・?

俺はKさんの気持ちを知りたかったが、まだ未婚で未来のあるKさんに、既婚者に対する答えを言わせるわけにはいかないと思っていた。

俺「・・・何も語らなくていいですよ。

でも俺、勝手に想像してたことがあったんです。

もしお互いがお互いの相手と出会ってなかったら、付き合ってたこともあり得たのかなあなんて」

前に笑い話で出しては流されたこのフレーズ。

もちろんジョークではなく、考えたことはあった。

するとKさんは復唱するように言った。

「お互いがお互いの相手と出会ってなかったら・・・カップルになれてたのかな」

もう、その一言が聞けただけで心は満たされた。

不倫がいけない事だとは分かっている。

だから結ばれちゃいけないのも分かってる。

それでお互いの気持ちはすれ違ったと思っていた。

だけど違った。

両思いだった。

「カップルどころか・・・結婚してましたよきっと」

「フフフ・・・」

“最後”の飲み会がお互いを素直にさせたのだと思う。

そのあとも、俺たちは何度も口づけし合っていた。

気持ちが通じた以上、向こうの考えていることも少し分かってきた。

たぶん今は、Hをむしろ待ってくれている。

ただ最後が床の上なのはちょっと避けたい。

今の二人なら仕切りなおしても大丈夫だろう。

ご破算にはならない。

俺「歯磨いて布団敷きます?」

Kさん「うん!」

ちゃんと身支度を整えて、それぞれ布団に入った。

普段は豆電球だが、最後ならちゃんとKさんの姿を目に焼き付けておきたくて、俺はサブライトをつけっ放しにしておいた。

ムーディだし、Kさんの姿もよく見える。

Kさんもきっと俺の顔をちゃんと見たいはずで、特に嫌がらない。

そして布団の中でちょっと談笑したあと、見つめあい、再び唇を重ねあった。

髪を撫でて、ぎゅっと抱き寄せて。

そのあとはじわじわ優しく胸を攻め・・・たかったのだが、やっとHできた気持ちが先走って丁寧にできない。

「ごめん、今日、ちょっと優しくできないかも。乱暴になっちゃうかも」

そう言って俺はKさんの胸を揉みしだいてむしゃぶりつく。

でもKさんはむしろ興奮しているようで、その姿を見ているうちに落ち着きを取り戻してきて、いつものじらすようなHスタイルに戻した。

俺は再びKさんの口にキスをし、そのキスを頬っぺたからおでこ、耳、首筋、肩、鎖骨、胸、脇、おへそ、そして往復して上に戻る。

体中にキスするのは俺のスタイルでもあり、アダム徳永や宋美玄のスローセックス本にも載っている。

「・・・そんなにキスしてくれるの?」

Kさんが嬉しそうに感じている。

やはり女性は喜ぶらしい。

「Kさんの体だし当たり前じゃないですか」

愛撫を続けていくが、今日はもう無言で必死になる必要も無い。

気持ちは通じ合っているはずだから、会話するようにHしたかった。

俺「・・・可愛い」

Kさん「えっ、可愛くないよ」

俺「可愛いですって」

Kさん「そんなの誰からも言われない・・・可愛くなんかないよぉ」

そしてお互いにパンツのみの状態に。布団の中で肌と肌を密着し合う。

俺はKさんを抱き寄せ、手を秘部へ滑り込ませる。

「んっ!ふああっ!ああっ!!」

トロトロに濡れているKさんの液をすくい取って、クリを擦る。

さらにパンツを脱がせ、お互いに全裸の状態へ。

俺はまた体中にキスをする。

Kさんは息を乱れさせながら感じている。

今日ならできるかもしれない。

前回は拒まれたクンニ。

でも最後になるのならやっぱりKさんの体を全て知っておきたかった。

意を決してキスの部位を股のラインに這わせ、下へ向かう。

Kさんは・・・全く抵抗しない。そしてクリにたどり着いた。

俺はクリを重点的に舐め上げた。

「はぁあ!!ああっ!んああ!!」

更に指も1本入れ、膣とクリの2点攻めにしていく。

クンニも達成できたし、俺の頭にあるのはあとひとつ。

イクところが見たかった。

ただ、この2点攻めが女性板でもイキやすいと書かれていたが、Kさんの喘ぎ声のテンションはなかなか上がっていかない。

そうこうしている間にやっぱりKさんのアソコが乾いてくる。

「Kさんにイッてほしいけど、どういうのが一番気持ち良いですか?ここ?」

こういうのは無言で必死に攻め続けるより、女性に確認しながらポイントを探った方が良いらしい。

しかしKさんの答えは違った。

「えっとね、自分で触るの」

Kさん、自分でクリを触り始めた。

まあ、普段もひとりHでしかイケないのは知ってたから、驚きはしなかったが。

Kさんが右手を動かす間、俺はKさんを抱き寄せ、胸を触ったり髪を撫でたりキスを続ける。

ただ、そのまま10分ぐらい経った。

Kさんの声のトーンは一定のままだ。

緊張しているのだろうか?

焦らなくてもいいですからね」

「うん」

耳元でささやきつつ、俺は愛撫を続ける。

しかし20分経過。

Kさんはいつもイクのに時間がかかるとは言っていたものの・・・。

本当にイクのか?

愛撫も疲れ始めてきて不安がよぎった、その時、

「あ、イキそう、イク、イクッ、イクッッ・・・!!!」

一定のままだったKさんの吐息が急にテンションを上げ、そのままビクンビクンと体を痙攣させた。

そして脱力するように手を広げる。

「・・・イっちゃった。うわっ、びしょ濡れだよ私!」

というので触ると本当に大洪水。

「ティッシュティッシュ!気持ち悪いよぉ~」

濡れてるのが落ち着かないらしく、焦るようにティッシュでアソコを拭き取るKさん。

俺「いや、俺これから入れるんですから、拭き取らなくたって」

Kさん「だって気持ち悪いんだもん~。でも濡れやすいから大丈夫だよ」

俺「まったく・・・こう?」

Kさん「あっ!!ダメダメダメ!!」

俺「イッたばっかりで敏感?」

Kさん「うん、逃げたくなっちゃう(笑)」

そんな会話を続けながらKさんが落ち着く&濡れるのを待つ。

俺「俺、イクの遅いですけど、さすがにゴム着けないとまずいですよね」

Kさん「どうだろう。でもこないだ生理終わったし、たぶん危ないのかな」

俺「うん、着けますよ。でも痛かったらごめんなさい」

そしてゴムを着けて挿入。

が、乾いていて入らない。

俺「・・・ほら、拭き取っちゃうから~!(笑)」

Kさん「だってぇ~!(笑)」

俺「やっぱりローション使っちゃいます?」

Kさん「うん、そうしよっかな」

結局、ローションを取り出し指先に出して、Kさんの膣内と俺の息子に指でなじませる。

そして、正常位で挿入した。

「はあんっ!!!入ったぁ」

Kさんの声が一気に大きくなり、俺が腰を動かすたびに喘ぎ声が弾ける。

俺は肩を抱くようにKさんに密着し、前後運動を続けていった。

「奥に、当たるよぉ、奥に、奥にぃ!」

Kさんの言葉にゾクゾクする俺。

俺「そんなの聞かされたらヤバイですって」

Kさん「うん、彼氏さんはこれ言うとすぐイッちゃう(笑)」

俺「・・・(苦笑)」

まあ、ご愛嬌だ。

「でもヤバイぐらい濡れてるよぉ、私」

Kさんのお尻に手を回すと、イッた時より濡れてシーツにシミができてた。

夢のような時間。

しかしせっかくの最後のHだから、俺はとにかくKさんの体を堪能したかった。

腰を動かしながら、髪をかき上げたり、耳を舐めたり、首筋にキスしたり。

腰も強く突いたり、優しく擦り付けるように強弱をつけた。

再び唇にキスしたとき、Kさんの舌先が俺の口に割って入ってきた。

俺も舌を合わせる。

Kさんとのディープキスは初めてだった。

お互いに口を押し付け合って絡ませあうようなネットリじゃなくて、舌先のみを絡ませるような、気を遣いあうような感じ。

でも、この数ヶ月拒まれ続けただけに、Kさんが俺との行為を完全に受け入れてくれている今が本当に嬉しかった。

正常位で攻め続けて数分、そろそろバックに切替えたい。

俺「後ろからしません?」

Kさん「私、普段はしないんだよ?背低くて合わないんだ」

俺「へえ。でもたぶん大丈夫ですよ」

まずは膝をついた状態のバック開始。

俺「どうですか?」

K「私、このパンパンって腰が当たる音、興奮しちゃうの」

・・・惜しげもなく普段の性癖を言ってくれるKさん。

やっぱり彼氏さんが羨ましいなあ。

しかし俺は膝をついた体勢のバックは苦手で、好きなうつぶせバックに変更。

手を繋ぎながら激しく攻める。

Kさん「んああっ!!奥に、奥にすっごい当たるよぉ!!俺くんも当たってるの分かる?」

俺「うん。先っちょがコツンコツンって」

Kさん「あああああんっ!!!!!ごめんね、声大きくって私」

俺「大丈夫です。リビングなら隣に声聞こえないんで」

喘ぎまくるKさんの背中を見ながら腰を振るうちに、だんだん射精感が高まってきた。

俺「そろそろ出そう。どっちでイキます?」

Kさん「どっちでも良いよ?」

俺「Kさんはどっちが良いですか?」

Kさん「じゃあ・・・普段しないし、後ろかな?」

本当は前が良かったけど、特別感があって嬉しかった。

そして密着したまま一心不乱に腰を動かし、大声で叫び続けるKさん。

汗だくになりながら俺はKさんの奥で射精した。

「はぁ~。シャワー浴びたい~。でも脱力~。」

ゴムを処理したあと、Kさんが体力を使い果たしたように布団に寝そべった。

俺はその後ろからKさんを抱きかかえ、ゆっくり話し始めた。

話したのは、好きになった経緯や、手紙の内容の真意や、思い出話みたいなもの。最後の夜だから、ゆっくり語りたくなった。

やがて

「そう思いません?」

とKさんに声をかけるが、返事が無い。

「Kさん?」

上半身を起こして覗き込むと・・・寝てたw。

元々疲れてたんだし仕方ないかって感じで俺は笑いながら、並んで寝るためにKさんをお姫様抱っこで抱えて横にずらす。

その衝撃で

「んん?あっ、ごめん私寝ちゃってた?」

Kさんが目を覚ました。

俺「良いですよ。寝ましょうか」

Kさん「シャワーしたい(笑)」

ローションが気になるらしく、二人いっしょにお風呂へ。

シャワーを掛け合ったり、風呂場の備品のことを説明してたり。

ずっと友達同士だったが、初めてカップルのように時間を過ごした。

そして布団に並んで入り、就寝。

次の日の朝、日差しが顔に当たりお互いに目を覚ます。

俺「何回かうなされてましたよ?」

Kさん「ウソ!?恥ずかしい・・・」

布団の上でゴロゴロしながら笑い合って話す。

気持ちの良い朝だ。

でも分かってる。

これが最後の朝で、数時間後にはお別れが来る。

起き上がればカウントダウンの開始で、訪れてほしくない時間。

二人ともそれは考えていて、次第に会話がなくなっていく。

やがて見つめ合って、またキスをした。

と、数時間しか寝ていないが、下半身は元気になっていた。

最後ならもう一回Hがしたい。

横になったまま抱き寄せると、Kさんも手を回してくる。

そのまま俺はKさんの体をまさぐり出す。

そしてKさんを仰向けに押し倒して、俺はKさんのパジャマをたくし上げて胸を触りだした。

と、

「んん、ダメだよ・・・」

ん?

Kさんが拒み始める。

だが構わずブラも持ち上げて、乳首をひたすら舐め続けたり指先で弾いて愛撫する。

「ん、あっ」

とやっぱり感じているのだが、ブラのホックを外すと

「ダメダメ・・・」

とはにかみながらブラを直そうとする。

どうして拒む??

昨日はあんなにHしたのに?

隙を見てパンツに手を入れると、やっぱりしっとりと濡れている。

クリを上下に優しく擦るが

「んんっ、ダメダメダメ!!」

と言って拒む。

「Hしたいですけど・・・ダメですか?」

単刀直入に聞いた。

「ダメですよ。彼氏さんがいるし。奥さんが可哀想」

泥酔した夜と同じ台詞だ。

でも、今回は切ない顔じゃなくて微笑んでいる。

これでKさんの気持ちがようやく分かってきた。

俺のことを好きでいてくれるはずで、でもだからこそ、俺の妻に気を遣ってくれていたみたいだ。

彼女は彼氏さんを裏切っている罪悪感はもちろんだが、俺だって妻と子どもが大好きだというのを知っていて、その家庭を壊したくなかったのだ。

男はその場の感情や性欲で行動に移してしまうが、それにKさんが応えれば、俺はきっとのめり込んでいく。

その先に訪れるのは家庭崩壊だ。

Kさんは酷に気持ちを切替えたんじゃなくて、俺のことを想ってくれていて、だから俺が何もかも失わないように我慢してくれていたのだ。

「・・・ですね。止めておきましょうか」

「そうだよ。ほら、ギュッてしよっ!」

Kさんから俺に抱きついてきてくれた。

俺は大事に想われていたみたいだ。

まあHはしたかったが、彼女の気持ちが分かった今は、安心感が満たしてくれた。

やがて時間も過ぎ、起きようということになって俺はKさんにシャワーを勧め、布団を片付けて朝食の準備。

朝食を食べながら世間話をしたり、俺も顔を洗ったり、その間にKさんが昨日のグラスを洗ってくれて、その横にいって談笑。

そんな普通の時間が過ぎていった。でも時間が過ぎるということは、別れの時間が近づいている。

洗い物が終わったあと、お互いに無言になって、どちらから言うでもなく寄り添って、手を繋ぎ座った。

俺「・・・午後も居てくれて良いんですよ。何か作るし」

Kさん「・・・うん。でも、私も部屋のことやらないと」

俺「・・・ですよね」

お互い、離れなきゃいけないのは分かってる。

でも踏ん切りがつかない。

そんな感じだった。

俺は二人の気持ちを答え合わせするかのように、そしてこれまでの日々をまとめるように話し始めた。

「・・・俺、本当に楽しかったし、幸せでした。Kさんのことを好きになっちゃったのも、全く後悔してないです」

Kさんは全てに頷いてくれている。

気持ちは同じのようだ。

でも分かってます。

お互いの一番大事な人は別々に居て、俺は妻、Kさんは彼氏さん。

それは見失ってないです。

だけど俺は、同じぐらいKさんが好き。

・・・そういうことってあるんですね。

ゆっくりと語る俺に、そっと頷いてくれるKさん。

「だけど俺は既婚者。Kさんを幸せにはできないから、だから彼氏さんに託します」

半分は強がりだが、お互いのためなら間違いない答えだ。

「ありがとう・・・。でも、あの人いつになったら結婚してくれるんだろ。ははは・・・」

「ですよね。ははは・・・」

俺たちは微笑みあった。

そしてそのまま、唇を重ねあった。

「頑張ってくださいね。応援してますから」

「うん・・・」

「メール、ときどきしますから」

「うん・・・」

Kさんがまた俯いて、うんしか言えなくなる。

それを見て抱き寄せて、またキスをする。

またキスをする。

区切りをつけて別れないといけない。

でも永遠に別れるとなると、さよならができない。

キスとキスの間隔がどんどん短くなっていった。

お互い気持ちは一緒だったと思う。

自分たちは区切りをつけた。

お互い一番好きな人は別にいる。

でも・・・離れたくない。

キスだけがどんどん増えていく。

両思いだと知った以上、離れるのがお互いの為。

でも、どうしようもなかった。

もう、これしかなかった。

「・・・次会う約束、しましょうか。遊びにきますから」

「・・・うん」

これだけは本当に二人の弱さだ。

再会の約束をして、寂しさを消すしかなかった。

でも、過ちを繰り返す意味じゃない。

再会までの時間がお互いを洗い流してくれるのは想像できたから。

そしてようやく出発の決心がついた。

座る前からとっくに身支度のできていたKさんの荷物を、ようやく手にする。

「車まで運びますよ」

「あ、いいよ玄関先で」

「持っていかせて下さいよ。じゃないと、扉閉めた瞬間に泣き崩れるから」

「あはは・・・」

そうして俺が先導して玄関先へ。

最後に振り返って、Kさんの頭を引き寄せてキス。

「・・・ありがとう」

Kさんが俺の胸にうずくまる。

「・・・頑張れ」

俺はKさんの頭を撫でる。

そしてKさんは車に乗り込み、運転席のドアを持ったまま見つめあう。

「・・・お元気で」

「うん・・・俺くんもね」

お互い涙目だ。

Kさんはドアを閉め、走り出した。

俺はいけるところまで付き添いながら手を振る。

Kさんの車が見えなくなるまで見送った。

以上が全てです。

数ヵ月後に会う約束はしていますが、それはもうここには書きません。

友達として会うだけなので。

お互いに今ある関係を壊しちゃいけないのは分かっているし、Kさんとの約束や気持ちを踏みにじりたくはないので。

録画していたラストシンデレラを見ましたが、内容がタイムリーすぎて怖かった。

ドラマとはいえ、バレて家庭崩壊するのって、二人だけじゃなくてその家族、その友達関係、全部なんだなって。

Kさんがブレーキをかけてくれて、本当に助かったと思ってます。

長々と書きましてすいませんが、思い出を書き残させてもらってありがとうございました。

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